続【スペシャルティコーヒー】
昨日投稿しましたスペシャルティコーヒーの続きです。
復習となりますが、スペシャルティコーヒーとは美味しい珈琲です。
プロの方がテイストの評価をつけて100点満点中80点をとった豆だけがスペシャルティコーヒーとなります。
【コーヒークライシス】
珈琲豆の価格相場の問題の話からすると、2001年に相場の大暴落が起きました。
その名も「コーヒークライシス」。
すでにカツカツの状態での相場取引だったにも関わらず、そこからさらに1/3まで相場が下がってしまいました。
この問題はすぐに解決せず、約5年間同じ状況が続いてしまいました。
この時期にコーヒーチェリーの生産者も一気に減ってしまいました。
【スペシャルティコーヒーの始まり】
前回もお話した様に、珈琲の生産はコスパが悪く感じます。
1本の木から生産できる珈琲豆は年間約400gで、ブラジル以外の珈琲豆は全て手摘みで400gというとおおよそ2000粒くらいです。
いくつもの業者を経由して輸入して販売され、1杯のコーヒーになっています。
その珈琲が安いもので1杯100円、家で飲む場合はそれ以下の価格で珈琲が楽しめるわけです。
なぜそれが実現できるのかというと、大量生産・大量消費の時代に価格競争が行われたこと。とは別に生産者の賃金の低下やそれによる品質の低下、さらに賃金の低下というスパイラルが起き生産者の利益がない状態での生産が行われ低価格でのやり取りが続いているからです。
また先ほどの、コーヒークライシスの様にマネーゲームのようにして相場が下げられたりもしています。
この深刻な問題を解決するために、高品質な珈琲豆をそれに見合った価格帯での取引をし生産者や農園を守ろうということでスペシャルティコーヒーは始まりました。
【2050年問題】
コーヒー豆の生産地が50%にまで激減すると予測されている問題です。
生産地が減ることで日本の珈琲豆の販売価格が2倍になると研究もされていて、年々研究結果の状況が悪化して日本では珈琲が飲めなくなるとも言われています。
原因は3つあります。
1.地球温暖化
温暖化による環境の変化によってそもそも採れる量が減ってしまう。
2.消費者の増加
今まで飲んでなかった人が急増している。
3.後継ぎがいない問題
農家さんの後継がいないという問題。
頑張っても生活費の足しにならなかったり、現地の平均寿命が50歳くらいで30年に一度継承があるが大変な姿を見てきた子供達が継ごうとは思わないようです。
この問題の解決のために生まれたのが「スペシャルティコーヒー」で生産者さんや農園を守るための活動の1つとなっています。
この活動に興味のある方は是非一度、スペシャルティコーヒーを試してみてはいかがでしょうか。
【今日のぐるぐる🌀】
生産者の思いを届けよう!